「なんとなく~あの人苦手だわ」の心理と対処法
初めて会ったのに、なんとなく~この人、苦手だな~と感じたことはありませんか?苦手と感じると、その人と距離を置いたり、なるべく話さないようにしたらいいけど、その相手が、同じ職場、部署や、ママ友だったりすると、距離を置くことができなくなります。なんとなく、嫌だけど…という引っ掛かりがあり、関わっていくと、何だかぎくしゃくしてしまい、フラストレーションもたまっていきます。
そんな時、みなさんは、どうされていますか? きっと色々な対策をされると思いますが、ここでは、簡単すぐできる対処法をお伝えします。
答えは、簡単!
この状態を自分自身が、理解しておくことが大事です。「なんとなく、この人苦手」ということを自覚するために、言葉にしてみましょう!
「私は、初対面の人をなんとなく苦手と感じています!」といった感じで。
そして、その方と無理にこちらから、話さなくても大丈夫!ここでは、相手を避けるのではなく、観察することが大事になります。
観察していくと、あなた自身がなんとなく苦手と思っている理由が次第にわかってきたり、案外自分が思っていたことと、現実が違うことに気づくこと等、変化が訪れてきます。きっと、このようなことを経験された方々は多いのではないでしょうか?
では、順番に「初めて会った人のことを、苦手と感じる」その心について理解していきましょう。
ご興味のある方は最後までお付き合い頂けると嬉しいです。
過去のデーターを基に作られている
初めて会っているにも関わらず、その人のことをなぜ、苦手と感じるのでしょうか?
そもそも初めて出会って、その人のこと何も知らないのに…もしかして、あなたが超能力者なら別ですけれど(笑)
私たちは、ある体験や出来事を通して、自分の内側から、色々な考えや感情が沸き上がってくるようになっています。そして、その考えや感情の元、自分の外側で行動をしているのです。
この考えや感情は、どこから沸き上がってくるかというと、あなた自身の過去のデータ(経験)なのです。
まとめると「なんとなくあの人苦手だわ~」は、あなた自身が過去のデータと照らし合わせて出した言葉なのです。この過去のデータと照らしあわせたものを他者に対して映し出すことを「投影」といいます。
「何かあの人って○○な感じがする」というフレーズには、過去の自分の体験したことや出来事が、他者を通して映し出されているかも知れませんね。
悩み(苦手)の所在地を明確にする
次に、所在地を明確にすることをします。悩みや課題があるとき、それは、誰のものなのか?が不明瞭になりがちです。まずは、誰の悩み、課題なのかを分けることからはじめましょう。
では「初めて会ったのに、この人苦手だわ~」ということを検証していきます。
ここでは、誰が苦手を感じているのか?登場人物は、自分と相手ですので、二択で考えていきますね。
自分ですか?それとも、自分に苦手と感じさせた相手でしょうか?
ここは、当たり前のようで、案外わかっているけれど、理解できていないところです。
苦手と感じているのは「自分自身」です。相手は登場人物になります。
何事においてもそうですが、悩みの所在地を明確にしていると、解決に向かいやすいです。また、主語をつけて考えていくと悩みや問題の所在地が見えてきます。
悩みの所在地が明確になるということは、悩みの主人公が決まったということになります。ここからは、主人公を中心に物事を考えていけばいいのです。話のききかたについてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
自己理解していこう!
自分を理解することを「自己理解」といいます。自己理解って、ただ知ってるとは違います。ただ知っているときって、理由がありませんよね?理解しているということは、自分の口で(わかっていることを)説明できることをいいます。例えば、「私は○○が好きです」だけではなく、そのあとの、「なぜなら○○だからです」ここまで、説明できることをいいます。国語の授業みたいですね(笑)
自己理解していくために、自分と自分が話し合いをしていきます。この自分対自分の話を「自己対話」といいます。
「自己対話」したことない!と思われた方がいるかも知れませんが、実は、これは誰もが自覚なしにしていることです。ただ、呼吸をするのと同じで、無意識にしているので、している感覚がないだけです。先ほどの「なんとなくこの人、苦手」っていうのが、自己対話の内容となります。
また、先ほどもお話しましたが、苦手と感じるということは、自分の過去の記憶(過去のデータ)が反応している状態です。
しかし、このデータを思い出すのには、時間がかかるかもしれません。そんな時には下記のやり方で、考えていくと、より自己理解もでき、人間関係も少し軽減されるので、1つのやり方だと思って、読み進めてください。
人間関係を「色」で表してみよう!
人間関係は「人」と「人」との関係性です!だから、人と人の掛け合わせなのです。例えば、「楽しい!」と感じる時は、よい反応がでていて、逆にしんどいと感じる時は、あまりよい反応がでていないと考えます。人間関係は、ある意味、実験みたいなものと考えてみてください。
何度も言いますが、人間関係は、掛け合わせなので、色々な反応が起こります!もしも失敗したら、どこを失敗したかを考えてから、また実験して、様子をみていきます。では、はじめていきますね。
今からはあまり深く考えず、楽しみながら色選びあそびしてみてくださいね。ここでは、自分と相手の関係性を色で表現してきます。自分をイメージして感覚で色を選んで見てください。また相手をイメージして同じように感覚で色を選んでみてください。
赤ですか?黄ですか?青ですか?
色のもつ意味の一例をご紹介しますので、自分・相手に当てはめてみてください。
- 赤・・・「情熱」「行動的」「能動的」「怒り」「エネルギッシュ」「競争心」「勝ち負け大事」「上下関係」等
- 黄・・・「元気」「柔軟性」「楽しい」「意志」「飛び回る」「好奇心旺盛」「友人関係」「退屈」等
- 青・・・「冷静」「受容的」「落ち着き」「感情的」「静か」「包み込む」「自分をださない」「発言しない」等
当てはめ方は、上記のような言動や色合いをみていきます。「赤と黄」だと明るい色なので、似ているところがあるかもしれません。しかし「赤と青」や「黄と青」だと明るい色と暗い色になりますので、真逆かもしれませんね。真逆だとわかったら、少し相手の色に合わせていくといいでしょう。相手は、変えることはできませんが、自分から関りを変えることはできます。
以下を参考にしてみてください。
「赤と青」の場合について
- 自分が「赤」で相手が「青」・・・自分が熱いのに、相手は冷えている状態です。こちらがいくら熱くいっても相手は冷静でいるとあなた一人イライラしている状態になります。「青」の方には、淡々と状況を説明していく方が伝わりやすいでしょう。
- 自分が「青」で相手が「赤」・・・上記の真逆です。「赤」の方には、結果を先に伝えるといいでしょう。だからどうななるの?ゆっくりではなく少し急ぎましょう。
「赤と黄」の場合
- 自分が「赤」で相手が「黄」・・・自分が熱いのに、相手は明るい状態です。こちらがいくら熱くいっても相手は楽しんでいるので、あなただけが、イライラしている状態になります。「黄」の方には、楽しくイメージできる状況を説明していく方が伝わりやすいでしょう。
- 自分が「黄」で相手が「赤」・・・上記の真逆です。「赤」の方には、結果を先に伝えるといいでしょう。だからどうななるの?ゆっくりではなく少し急ぎましょう。
どちらも同じ色の場合
- 自分も相手も「赤」・・・お互いが熱い状態です。こちらが熱くいうと、相手も熱く語りだします。最初は、熱く語り意見交換して意気投合するのですが、段々とヒートアップして、言い争いになる可能性もでてきます。ヒートアップしてくる前に、話を終えましょう。
- 自分も相手も「黄」・・・お互いが楽しい状態です。もしかしたら、お互い相手の話をきいていないかも知れませんが、その場を個々に楽しんでいる場合もあります。一方通行になっていないかを話終わったあとに確認するといいでしょう。
- 自分も相手も「青」・・・お互いが冷えている状態です。自分から発言するというよりは、相手からの発言を待っていますので、お互い相手の様子を見ながら、話が進んでいきます。何か決め事をするときは、相手に意見を求め、こちらから決定するとよいでしょう。
このように人を色で表現すると、簡単に楽しく、自分から接し方を変えていくことができます。色彩心理を学ぶことで、自分から人間関係を変えていくことができるのです。
さぁあなた自身は何色でしたか?また何色の人を苦手と感じましたか? 色を使って簡単チャックしてみてくださいね。
自分から言動を変えることができる
自分って、どんな人が苦手と感じるんだろう?これを知って置くことで、人間関係が少し円滑になっていきます。そして、自分の苦手を自己理解することで、相手に次第に、反応しなくなっていきます。
まずは、自分の状態を知ることです。といってもその場で、急に本当に苦手な人があらわれた場合は、どうしたらいいのか?
自分の言動は、自分自身のものなので変えることができます。
私がしていたことは、その場から離れることです。その時、急に離れると周りの目が気になる場合は、トイレにいく、窓をあけ換気する等して席を外したり、空気を入れ替えたりし、その場にじっとせず、動くことをします。そして、周りに人がいないことを確認して、自分を整える作業をします。
- 大きく深呼吸して、自分を落ち着かせる
- 自分の苦手な相手があらわれたことをなんとなく感じるのではなく、自己対話で自分に知らせる
- 自分の今の状態を理解した上で、元の場に戻る
少し自覚することで、周りを観察することができると思います。
まずは気づくこと
まずは、今の状態に自分自身が気づかないと、問題解決に向かいません。そのためには、自己対話を取ることも大事になります。ただ、自己対話に慣れていないと、疲れてしまいますので、上記のような色に当てはめて考えていくことで、楽しみながら、自己対話できたり、人間関係実験ができると思います。そして自己理解していく先に、自己解決があります。
実際に自分の悩みや課題を自己解決し、自分が人生の主人公として歩まれている方を書籍、見方をみかたに変える『ココロの育て方』の第5章で紹介しています。 書籍無料プレゼントはこちら